AIを活用したルートスカウティングサービス

LonzaのAIを活用した経路探索サービスは、原薬合成のルート選択とプロセス開発を加速します。このサービスは、業界をリードするコンピューター支援合成計画技術に、独自の広範な商業データを組み合わせています。当社の専門家は、この機能を用いて、パートナーが医薬品候補化合物への最適な合成経路にアクセスし、より弾力的な原料サプライチェーンを確保し、プロセス研究開発のスタートアップ時間を短縮できるようにします。

お問い合わせ

より短い合成経路

入手しやすく、すぐにスケールアップ可能な出発原料から原薬までの、より短く、より高い成功確率の経路を特定します。

より強靭なサプライチェーン

現実の化学品のグローバルサプライチェーンの情報を活用し、コストとリスクのバランスを考慮した調達決定を行います。

知的財産権の強化

初期のプロセス設計やライフサイクル管理キャンペーンのために、包括的な合成戦略評価を行います。

ルート選択とプロセス開発を加速する革新的技術

当社のルートスカウティングサービスは、体系的で協力的、且つ透明性の高いアプローチで提供されます。それぞれのフェーズにおいて、プロセス研究及び開発の専門家が革新的な実現技術を活用し、臨床および商業的な原薬製造に最適な合成経路を実現します。

フェーズ01： パートナー主導のあらかじめ定義されたプロセスの理想を目指し、合成経路のオプションを作成し、体系的に優先順位を付けます。当社の専門家は、深い専門知識とLonza IPを活用した予測ケムインフォマティクスを駆使して、複雑さを軽減し、効率的な合成経路を定義します。

フェーズ02：私たちは、技術的および商業的に最大の可能性があると特定されたルートに対してお客様が戦略的な調達決定を下せるよう、ソーシングインテリジェンスを統合します。

フェーズ03：プロセス研究開発では、お客様から指名されたトップクラスのプロセスルート候補の有効性と性能を検証します。ここでは、Lonza の専門家が、ハイスループットの実験ロボットと数十年にわたる開発経験を活用し、リスク、コスト、不純物、サイクルタイムの削減を迅速に進めます。

アウトプットを開発要求に合わせる

コンピューター支援合成計画技術（CSPT）は、目標とする原薬を関連する出発物質に分解するための最短で成功確率の高い経路を計算します。CSPTの探索段階に焦点を当てた化合物ライブラリーと価格データは、開発段階での影響を制限する可能性があります。

Lonzaは自社の知的資本と、AIを活用した大手CSPTが使用しているデータベースを組み合わせることで、その性能を開発ニーズに合わせて調整しました。これにより、より優れた経路予測が得られ、サービス開始時間が短縮されます。
当社独自のサプライチェーンに関する専門知識を統合することで、パートナーに直接的な利益を還元し、原薬コストの削減と有望な新治療法の商業的成功を支援することができます。

専門家とつながる

目的と優先順位を絞る

当社の協調的な分類と優先順位付けの取り組みは、原薬製造プロセスの理想に沿って分類された「商業」と「技術」の2つのカテゴリーに属するパラメータを作成します。

以下のような質問に答えるように設定されている：

「このルートを選択した場合、原材料サプライチェーンは迅速に立ち上がり、そして規模の拡大に対応できるか？
「合成計画は、原薬または現在の合成の特定の問題点によく対処しているか？」

提案された要素の適合性とその相対的な重要性について合意することで、スコアリングアプローチを使用して最適なオプションが浮かび上がります。

各トップクラスのルートに対する原材料調達情報により、貴社のサプライチェーンの意思決定を強化します。例えば、地域別およびグローバルベースで、利用可能な原材料サプライヤーの数に関するデータを提示します。

私たちは、さまざまな場所や形式から実際の化学情報を収集し、それを体系化することで、専門家が出発原料から原薬へのより短く経済的な経路を見つけやすくしています。

— Dr. Simon Wagschal, Lonza低分子医薬品部門、先端化学技術、アソシエイト・ディレクター

Meet the Expert

Dr. Simon Wagschal

先端化学技術アソシエイト・ディレクター

Simon Wagschalは現在、Lonza の先端科学技術チームに所属しています。それ以前は、Janssenの外部研究開発チームに所属し、開発初期の化合物に焦点を当て、CROパートナーにGxPバッチを提供していました。

El Kaïm教授とGrimaud.教授の指導の下、フランス・パリのポリテクニック高等研究院で2010年に博士号を取得。その後、スイス・ジュネーブのKündigグループに博士研究員として滞在し、有機金属化学を研究しました。

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Aaron Johnson

ケムインフォマティクス・データサイエンティスト

Aaron Johnsonは、Lonzaの低分子医薬品部門の研究開発チームのケムインフォマティクス・データサイエンティストです。化学とコンピューターサイエンスの両分野で多才な経歴を持ち、これらの学問分野の橋渡しをしています。データサイエンスとケムインフォマティクスの最新の進歩を製薬業界の問題解決と製品開発の加速に応用しています。